食育とは何か?子育てママだからこそ出来る食育とは?

食育とは何か?子育てママだからこそ出来る食育とは?

2018/12/20
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「食育」と一言でいっても、この分野はとても広いことご存知ですか?

食に興味がある人なら誰でも食育に関わり、子育てママなら日常的に食育をしているはずです。

そんな広くて深い「食育」について、私たち子育てママだからこそ取り組めることは何か、考えてみました。

 

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食育とは?

「食育」という言葉自体は、1896年に誕生したそうです。もうかなり昔のことですよね。

そして2005年、「食育基本法」が制定されました。

様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てること

(引用元:農林水産省 食の推進

これを実現するために、3つの目的があります。

1.健康に食べる

発育盛りの子供には栄養豊富な食事が不可欠であり、栄養不足は発達障害や病気を招いてしまいます。心身が健康であってこそ、学校で勉強ができたり、お友達と元気に遊んだり出来るということです。

2.人間らしく食べる

食事を通じて家族の絆を育てたり、家族や友人と一緒に食事をすることの楽しさを感じたり、食事は身体づくりだけでなく、心の成長にも必要となります。

3.環境に優しく食べる

環境のことを考え、環境に優しい食生活を送るということです。食べ残しを減らしたり、リサイクルをしたりすることです。

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子育てママだからこそ出来る食育とは?

日常生活の中で、私たち子育てママに出来る食育はとてもたくさんあります。これから大人になって行く我が子たちに教えてあげられることは何か?一緒に考えてみませんか?

我が家には、小学2年生の娘と幼稚園生の息子がいます。毎日の生活の中で、私が心がけていること、子供達との会話や体験をご紹介します。

食に興味を持ってもらう

まずは、「食べ物」そして「食べること」へ興味を持ってもらいたいですね。食べることは、身体の成長、心の成長に大切な役割を果たしています。バランスよく栄養を摂取することで、夜よく眠れて元気に学校へ行ける、健康で脳の働きも良く勉強が身に付く。健康でいることが生活の基礎です。

朝食を食べる子供と食べない子供には学力の差があることが発表されています。脳の働きを活性化させるためには朝食は必要です。

食に興味を持ってもらうために、例えば子供と一緒にスーパーへお買い物へ行くことはどうでしょう。今どんなお野菜が旬なものなのか、この見たことないフルーツは何なのか?食品に興味を持ってくれるはずです。

そして一緒にお料理すること。ママが切ったお野菜を炒めてもらったり、調味料のさしすせそを教えたり。盛り付けしてもらうのもいいですね。「自分でやった!お手伝いした!」ということで食べる意欲が湧きます。

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食事を楽しんでもらう

家族や友達と一緒に食事をすることで、食事の楽しさを感じてもらいたいですね。お誕生日会やクリスマスパーティなど、イベント時には仲の良いお友達家族と集まって、賑やかに食事を楽しんでみましょう。

また普段の夕食時には、楽しい会話をするように努めています。今日あった出来事を話したり、将来のことを話したり。忙しい毎日の中で、子供とのコミュニケーションの場にしたいですね。

食事のマナーを身につけてもらう

「いただきます」や「ごちそうさま」の挨拶をすること、お箸を正しく持つこと、食事のマナーをきちんと教えていきたいですね。

日本では、家族全員が食卓について、「いただきます」の挨拶をしてから食べますね。学校でも、みんなで給食の準備をして、挨拶をする。何となく毎日言っている「いただきます」ですが、食べ物に対する感謝の気持ち、作ってくれた人への感謝の気持ち、だから残さないで食べよう、という気持ちになります。

お箸をきちんと使うことも大切です。海外に住んでいると、なかなか難しいこともあります。和食の時はお茶碗を手に持って食べて良いこと、子供達は混乱するようです。私が「お茶碗を持って食べていいんだよ」とある日言うと、その翌日スパゲティにしたら、そのお皿も持ち上げて食べてしまいます。最近やっと、「日本のご飯の時は、持って食べていいんだね」とわかってきたようです。

身体に良いものを学んでもらう

身体に良い食べ物ってどんなものなのか、身体に必要な栄養素って何なのか?バランス良く身体にいいものを食べ、生活習慣病を予防していきたいです。

私たちも子供の頃から教えてもらいましたよね、色の濃い野菜には栄養がいっぱいあるとか、魚を食べると頭が良くなるとか。わかりやすく伝えてあげると効果的ですね。

英語のことわざで ”An apple a day keeps the doctor away.” というのがあります。「1日1個のリンゴで医者いらず」ということです。子供達に、「毎日リンゴを食べていると、お医者さんに行かなくていいんだよ〜」って話してます。

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最近、娘のクラスで食育をしたようで「砂糖」について勉強したと教えてくれました。「Bad sugar」と「 Good sugar」があるんだよ、と教えてくれました。「このお菓子、お砂糖何g入っているのかな?」といって栄養表示ラベルを見ていました。自分から興味を持ってくれると嬉しいですね。

和食の文化を知ってもらう

日本には伝統行事の際に食べる特別な料理がありますね。おせちちらし寿司土用の丑の日など。これらの行事食の意味や、食を通じて日本文化に触れてもらいたい。

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和食は世界遺産です。「一汁三菜」は栄養バランスのとれた献立の代表と言えるでしょう。子供の頃から出汁の旨味に慣れることや、肉ばかりでなくいろんなお魚や海鮮、様々な調理の仕方、日本食は多種多様です。

子供達は、お弁当におにぎりを持っていく日が多いです。息子の幼稚園のクラスでは子供達が興味津々に海苔を見ていたそうです。
友達:「どうして草食べてるの?」
息子:「草じゃないよ、海苔だよ。シーウィード(海藻)だよ」
4歳なりに説明が出来たそうです。

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ある日のおにぎりのお弁当

クラスの子供達は、「こんな黒い食べ物があるんだ〜。」ってきっと思ってくれただろうし、息子は「みんなは海苔を知らないんだよー!」とびっくりした様子で教えてくれました。

一方娘はというと、娘にはポーランド人のお友達がいます。その子と学校で食べ物の話をしていたとのこと。帰宅してから、こんな事を聞かれました。

:「ママ、プロギーって知ってる?」
ママ:「うん知ってるよ、ポーランドではよく食べているんじゃないかな?」
:「そうなんだって、中にブルーベリーとか入ってるらしいよ」と目を輝かせて教えてくれました。

私が知っているのは、ポテトがベースのものだったので、
ママ:「え〜それは知らないな。今度お店で見てみるね」

翌日、一般的なポテトのものと、ブルーベリーを買ってきました。
:「これなんだ〜、なんか餃子の大っきいやつみたいだね」と言って食べていました。

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世界にはいろんな料理があることを知ってくれます。いろんな食文化に子供の頃から触れることで、将来の食の世界観が広がると思います。

お弁当の内容を子供に決めてもらう

お弁当のある日は、子供達に何が食べたいか、何を持っていきたいのか聞いてみるといいですね。我が家はカナダに住んでいて、毎日お弁当持ちです。私も毎日のお弁当を考えるのは大変で、つい同じものばかり入れてしまいがち。

そんな時は、子供に聞くんです。「何入れて欲しい?」すると…

息子:「ハムのサンドウィッチ」とリクエストがあります。
ママ:「じゃぁ、メインはサンドウィッチにするね。お野菜はどうする?」
息子:「トマトは嫌いだから、人参とインゲン豆。ブロッコリーも一個ならいいよ!」
ママ:「フルーツは?」
息子:「りんごは毎日食べたほうがいいから、りんごは入れて!あとは、う〜んとね〜、ブルーベリー!」

このやり取りの中で、バランス良く食べること、三大栄養素って何か、そんな話ができますね。

ママ:「筋肉モリモリになる身体をつくるタンパク質はどれ?」
息子:「ハムだね。」
ママ:「早く走れるエネルギー源になる炭水化物は?」
息子:「パンでしょ!」
ママ:「風邪をひかないようにする身体の調子を整えるビタミンは?」
息子:「野菜とフルーツ!」

細かいことは子供には難しいですが、この3つをいつもバランス良く食べることの大切さを学びます。そして何より、自分で決めたお弁当、好きなものばかり入ってる、必ず完食してくれますね。食べる楽しみ、完食する喜びを感じてくれます。

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ある日のサンドウィッチのお弁当

ガーデニングを楽しむこと

我が家の庭には小さな畑があります。毎年、ミニトマト、キュウリ、さやえんどう、ナス、大根、人参など、あらゆる野菜を育てています。

普段は嫌いで食べてくれないトマトも、お庭で収穫しながらだと食べてくれます。不思議ですよね〜。お野菜がどんな風に育っているのか、食べごろはいつか、子供達も野菜の成長を楽しんでくれます。

また、食の安全性も教えてあげられるといいですね。家庭で育てる野菜は農薬を使っていないことや、新鮮なものは身体に良くて安全だということ。

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最後に

「食育」とは、私たちが日常生活の中で教え語り継いでいけることです。私たち子育てママが子供に難しい事を教える必要はありません。子供がわかりやすいように、興味を持ってくれるように、話してくことが大切です。

子育てママに出来ることは、家庭の日常生活から。

将来、子供達が正しい食生活を送れる大人へと成長してくれることが願いです。

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